ウッカリ世界で一文無し。ウッカリ世界で妊娠。そしていきなり母子家庭だけどインドを中心に移動式生活続行中。息子ハッチとの日々を綴ります。

横柄な警官よりも憎めない浮浪者スリ男ミラノ :Italy 2014

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私はミラノからストルスブルグを目指していた。
所持金100ユーロ。
往復してミラノへ帰って来るには、深夜バスしか手段は無かった。


イタリアお父さんの家族いはく。
予約無しでもミラノ駅でバスチケットは買えるよ。
とのこと。
既にクレジットカードは止まっていたので、私は自前にバスの予約も出来ず。
100ユーロを握りしめ、ミラノへ。


しかし。
8月末の最後のサマーバケーションシーズン。
バスのチケットは売り切れ。
イタリアお父さんの家に帰る電車も無い。


いきなりミラノで途方にくれた。
私は深夜バスを、諦め。
電車のミラノ駅へ。
駅はとても美しい彫刻で飾られていたが、下を見ると、おしっこ臭い。
そんな場所。

電車を調べると片道でユーロ。
これでは、往復は到底無理である。
路頭に迷う。
ヒッチハイクはどうだろうか?
と地図を見る。
地図と随分、長い間、にらめっこ。
私の頭はフル回転。
しているところに。
私の鞄に手を突っ込んでくる輩、登場。
 

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背後の気配に直ぐに気が付き。
「何してるの!?」
と私。
ニヤニヤとするだけの輩。
「何で鞄の中に手を入れたの!?」
と私。
何でも無いよ~とニヤニヤとするだけの輩。
何でも無いわけが無い。
明らかに鞄に手を突っ込んで来たのだ。
「お財布なら、この鞄には入ってないよ。こっちの腰の鞄だもん!」
と私。
「そ、そんな。盗もうなんて、、、」
いや。
どっからどうみてもスリを試みようとした輩だったが。
私も窮地真っ最中。
「ねぇ。ところで。このミラノ駅から高速道路近くの駅に行くにはどの駅が近い?」
なんて道を尋ねた。
輩は知らなかったらしいが。
ちょっと待ってて!
と何処かへ。
数分で戻ってくると。
駅名を教えてくれた。
わざわざ調べてきてくれたらしい。

悪い輩なのか、良い輩なのか、全く分からない。
私は御礼を言い、去ろうとすると。
彼はコインを2枚。
「これ、君の国のお金?あげるよ。」
と。
2元。
「んー。これは中国。私は日本人だから。」と。


何故か。
スリの輩から、親切に道を教えて貰った挙句、逆にお金まで貰いそうになった。



全くもって。頓珍漢。

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私は。
ヒッチハイクを試みようと思ったが。イタリアではヒッチハイクをすると警察に捕まると言われた。
本当かどうか分からない。
いかんせん。
もう陽は落ち、夜中である。
いずれにせよ。
私はミラノ駅構内で一晩を明かすことになった。


天井の彫刻は美しいが、下を見れば、おしっこ臭いという。
そして、アヴァンギャルドな浮浪者たち。
モロッコ人らしき家族に混じり安全そうな場所で寝た。


翌朝早朝。
何故か血迷った私は。
クレジットカードで現金がまだおろせるのではないか?
と。
朝5時からATMへ。


しかし。
案の定、機能せず。
機能しないどころか、ATMにクレジットカードが吸い込まれてしまった。
災難に災難。
途方にくれる。
機能しないクレジットカードとはいえ、個人情報。
通りすがりの見回り警官に助けを求めた。
ここの銀行に電話をして欲しいと。
早朝の見回りで暇なのか。
スマートフォン片手。
しかし。
その電話は貸してくれなかったし、電話もしてくれず。
銀行が開く時間まで待つようにと。


なんだか。
冷たく感じてしまった。
私は全くもってどうして良いか分からず。
取り敢えず。
銀行の開く時間までATMの前で待った。
待っている間に、腹痛が、始まる。
どうやら生理らしい。
殆ど。生理痛は無いのだが。
何かストレスを感じてる時にだけ生理痛は強まる。
痛い痛いと、腹を抱え、倒れ込んでも、なお、銀行の開く時間を待っていた。


のも束の間。
再び暇そな見回り警官。
彼らは私を足で蹴って起こしてきた。


驚きの瞬間である。


酷い。酷すぎる。


警官としては。
こんな所で寝るな!
と私を浮浪者扱い。
いや。
浮浪者に対する扱いにしろ酷い。


事情を説明しても英語が通じない。
そう。
スペインやイタリアで感じたこと。
インドより英語が通じない。
そんな印象だ。


兎に角。
この場に居るなみたいな感じになり。
クレジットカードの問題は駅構内の警察署へ行けと。
それか、救急車を呼ぶか?と。

足で蹴り起こされ。
もうパニックである。
なんて、柄の悪い。



一文無し。路上販売生活以降、感じていたこと。
世界中。
警官が一番、厄介。
規律をコントロールしてる様だが、実は警官が街を仕切ることにより、街の自然体のリズムが壊されている。
そんな風に思っていた。


スリを試みようとした輩は結局、親切だった。
そんなスリを捕まえる警官は腹痛で倒れこむ私を足蹴にする外道であった。


本当に。
様々な価値観がひっくり返る。



私は。
警察署にて。電話を借り、クレジットカードを止めた。
既に支払いが滞っていて止まっているのだが。
これを機に再発行出来なくなった。
バビロンシステム。クレジットカードとおさらばする事になる。


一通り、一悶着。
お昼前である。
もう。
これは、電車で向かうしかないと心に決め。
帰りにヒッチハイクで帰ってくれば良い!と思った。


私は。
ミラノ駅構内でアヴァンギャルドな夜を過ごし。
特急列車に乗り込んだ。

イタリア、スイス、そしてフランス。
イタリアの柄の悪さに比べ。
スイスやフランスの駅はなんだか品が良く見えた。
やはり。
隣国と言えど、経済状態というは街柄に現れるのか。

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そして。
夕刻。
私は、無事にフランス北部。
ロールという大自然の町で、ルイと私の、全荷物と無事再会を果たす。

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一安心である。


本当に。
大丈夫だった。
親切な若者ルイのお陰様でもある。

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しばし、フランス北部世界遺産指定もされている森の近く。
ルイのオシャレで可愛いフランス仕込みの実家を堪能させて貰った。

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